君が冷たい理由。【完】







「甘いものあまり好きじゃないって聞いたから」


クレープを食べに行ったとき、甘いものがあまり好きじゃないと言っていた颯太くん。








「…さんきゅ。お前の母親にも」



「うん!そういえばお母さん、また遊びおいでって」



「また行く」


笑顔で私に返してくれる。









あの後、お母さんに全てを話し気持ちが通じたことを伝えると「おめでとう」と笑ってくれた。






颯太くんのこと、怒ってもなく恨んでもなかった。


ただ、ごめんなさいねとそう言っていた。







颯太くんのお母さんが颯太くんにあげれなかった愛情を、優しさを暖かさを私たちであげれたらいいねと、話した。







「もしかしたら何か言われるかもしんない」



「…うん大丈夫だよ」





< 210 / 217 >

この作品をシェア

pagetop