君が冷たい理由。【完】







「芹沢颯太くんには気を付けろ」







私の目を真っ直ぐと見てマスターはそう言った。




「え、なんで…」



その言葉の意味も分からず私は首を傾げる。




「今はわからなくていいんだ。いやずっとわからない方がいい。だけど何かあったときは思い出しなさい。気を付けろといった言葉を」



「…わかりました」





マスターはそれだけ言うと私に笑顔を向けてくれた。







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