君が冷たい理由。【完】

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「じゃあ荷物をホテルに置き、その後で調理係とかまど係に別れてくれー。調理係はこのホテルの5階に集合だ」






バスを降り、先生の指導の元私と凜はホテルに向かう。


「えーっとこっちが俺たちの部屋かな?」


後ろで太陽くんは凜に確認する。



「そうね。私たちはこっち。なんか中から部屋繋がってるみたいだから…」


「え、まじ!?」


「陸絶対覗かないでよ。あと勝手に入ってこないで」



目をキラキラさせた陸にとどめをさすかのように言う。


「ちぇー」


といいながら太陽くんに連れられ部屋に入っていく。
その後ろから未だに両耳にイヤフォンを付けた芹沢くんが部屋に入って行った。



「私たちもさっさと支度しよっか」


「うん!」



私と凜も自分たちの部屋に入り準備を始めた。

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