君が冷たい理由。【完】






颯太くんはそういうと、
私をベンチに座らせ受付に向かった。







「…優しいなあ。」





ふと零れた声。






きっとすみれちゃんにもこんな風に優しくて
ううん、すみれちゃんじゃない
他の女の子にも。きっと…。






「ん、」





伏せていると頭上から声が聞こえる。




「どうかした?」




そこにいたのは、颯太くんだった。





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