心の傷と爪痕を辿って
友達



「はぁ…はぁー…」

「…………。」

突然走ったせいか麗奈は息を切らしている。

「あれ?全然疲れてないの?凄ぉい!!」

息を切らしているというのにぴょんぴょん跳ねながら言ってくる。

「…別に。」

あたしは顔を逸らして素っ気なく答えた。

ニコーーっと微笑む麗奈。


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