私の好きな人
しばらくして
光に慣れてきたのか、目を開けた
すると
目の前に知らない男がいた
「…っ…だ、誰…⁉︎」
私は公園で話してきた男だと思っていたが、全く違う男だった
「へぇ…
なかなかイイ女じゃねぇか」
男は私を頭から爪先まで見るように見て
ニヤっと笑って言った
「栄治。
そんなに見たら嫌われるよ?」
私をニヤニヤと見てくる男の後ろから
公園で会った男が現れた
「辰也ぁ
いいぜ、この女ぁ
俺好みだわ」
「そりぁ、よかったよ
また君のハーレムに加えるの?」
「あぁ、そうだなぁ…
この女は、一軍ってとこかな」
「うわぁお!
俺、栄治の一軍になる女初めて見たよ」
「初めてだからな
しばらくは、この女で遊ぶかな」
男たちは、私を見ながら
まるで新しいオモチャを手に入れた子どもみたいに笑っていた