私の好きな人
「顔を見る前から気に入ったの?
はい、これ。
約束どおり、如月 蛍を連れてきたよ」
辰也はニコッと笑うと
女の腕を掴むと、俺に女を投げてきた
女は俺の身体にぶつかると
そのまま俺の足に身体を乗せていた
俺は何故か緊張していた
恐る恐る女が縛られていた目元のタオルを取った
「……っ…」
声が出せなかった
女が縛られているタオルを取った瞬間
女と目が合うと、俺は動けずにいた
いや、固まったと言った方が正しい
あまりにも強烈な色気が出ていて
一瞬で俺はこの女から目が離せなくなった