私の好きな人

「照。
お前はもう戻れ

栄治には、もう好きにしていいと言え
あともう少し、如月 蛍は預かると言え

間違えても遥さんだとバレるなよ?」

「分かってるって〜!!
スッキリしたし、お仕事頑張りますよ〜」


照はそういうと
ニコニコ笑って、俺から離れて行った


さてと…

遥さんがいるであろう
自分の部屋に戻った


部屋に入ると…
無惨な姿の遥さんが横たわっていた


照のヤツ…
俺の部屋だと分かっているのか…?


俺は部屋を一通り片付けたあと
涙を流している遥さんを見て、また考えた


俺が今の遥さんを壊すのは簡単だ…
だけど、遥さんが壊れすぎる恐れがある

俺はよく照に壊しすぎだと怒られた
俺は壊すのは好きだ…

だから、加減がよく分からない


人は簡単に壊れるから
そこからまた操ればいい

まあ、マインドコントロールみたいなものだね…


遥さんを壊しすぎると
これからの計画が本当に終わりだから…

そうだね…
あの方法でいくかな…


俺は遥さんの頭を優しく撫でながら
これから起きることを想像して笑っていた

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