私の好きな人
「……っ…話しをきちんと聞け!!」
慶都は怒ったような表情をしたあと
私に近づいて私の腕を掴んだ
な、殴られる…⁉︎
私は身を縮こませていたら…
慶都に優しく抱きしめられた
「俺が好きなのは雫…お前だ
遥じゃない…
今俺の腕の中にいる
雫、お前なんだよ…」
「う、うそ…っ…」
私は慶都の言葉が信じられなくて
慶都を見上げた
「本当だ
雫が好きだ、愛してる…
雫が攫われたって聞いたとき
寿命が縮むかと思ったくらい…
お前のことが心配だった…
なんで早く待ち合わせ場所に行かなかっんだって後悔した…
しかも雫を誘拐したのは、あの一ノ瀬組だ…
雫を失うんじゃないかって思った…
でも今は…
こうやって俺の腕の中にお前がいる…
本当に無事で良かった…っ」
慶都は泣きそうな顔をしていて
私を見たあと、私を確認するかのように強く抱きしめた