私の好きな人

「本当に夕也くん、お兄ちゃんの側にいたいんだね…」

「えっ!?ちょっと、違うよ!!」


俺が勝手に昴の近くに行くだけを勘違いしたの!?

確かに、俺の言い方が悪かったけど…!


「夕也くん!自信持って!!
お兄ちゃん、照れてるだけだよ!!

本当は夕也くんが近くに来るたび
嬉しくて照れ隠ししてるだけだって!!」

「もう…本当にやめてください…」


何故こんな話になったのか…
ああ…俺が原因だった…

こんなことなら、彼女作っておけばよかったな…

雫ちゃんには、色んな気を使わせちゃうし…


「何してんだ、廊下の真ん中で…
邪魔だから、退け」

「あっ、お兄ちゃん!」


うわぁ…
タイミング悪い!!


昴が俺らを睨んで言ってきた

< 208 / 234 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop