私の好きな人

「遥と同じ色気を出せるってことは…

慶都を惚れさせるチャンスがあるってことだよ!」

「……慶都を…?」


蛍さんは私の手を握って
優しく笑って言った


慶都を惚れさせるチャンス…?
どういうこと…?


「慶都は遥のこと好きだよね?
なら、雫ちゃんは遥と似ているから…

慶都を惚れさせることが出来るかもしれないんだよ!

その色気を使って
慶都をメロメロにさせてあげればいい!」

「そ、そんなこと…
私には出来な「出来るよ!雫ちゃんなら!
こんなに綺麗で色気が出ているなら…
どんな男でも惚れちゃうよ!」


私が慶都を惚れさせる…?
そんなこと考えたことなかった…


「慶都も遥のことはたぶん諦めかけてるよ…
司くんと結婚したのが大きかったと思うし、今の遥は司くんに夢中だから…

慶都は諦めるしかない

それなら
雫ちゃんに惚れる可能性はいくらでもあるよ!」


慶都が私を好きになってくれる…?
1%でも可能性があるならやるよ!

私は慶都を諦めたくない…!

あれが、偽りでも…
私の気持ちは偽りじゃないから…!

< 57 / 234 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop