私の好きな人
「蛍さん、私…やる!
慶都を惚れさせる!
どうせ、明日私たちは結婚するんだから…
それを有効に使ってやる!」
「そうだよ!
使っちゃえ!!」
私って悪い女…?
でも、こうさせたのは慶都だから…
責任とってもらわないとね…?
「雫ちゃん、一つ言っておくけど…
遥みたいには、なっちゃダメだよ…?
遥は色んなテクで相手を惚れさせれるけど、それじゃ虚しいだけ
雫ちゃんは、雫ちゃんの誘惑で慶都を落としてね?」
「はい、分かってます!
私はあの女じゃない、私は私だから!」
あの女の真似をしても意味がない
自分の力で慶都を落としてみせる…!
「今日はもう遅いから泊まって
明日は結婚式なんだから、早く起きないとね?」
「はい!!
色々ありがとうございます!」
「いいんだよ
私にとって雫ちゃんは娘みたいなものだから」
「…蛍さん…」
蛍さんは私の頭を優しく撫でると
襖を開け、おやすみと言って部屋から出て行った
慶都…
絶対に惚れさせてみせるからね…!!