ハッピーアワーは恋する時間
それにしても。
なんで亜幸さんって・・・「ヒーロー」という言葉が似合い過ぎるくらいに、カッコいいイケメンなのよっ!

「おまえの心の傷は、まだ癒えきってないのかもしれないな。だから少しずつ慣らしていこうか」
「え?あのぅ、一体・・何が?」

ムスッとした次の瞬間には、完全に戸惑っている私に、亜幸さんはニッコリ笑いながら、「近いうちにまた会おう」と言った。
そんな破壊力抜群な笑顔で言われると・・・断るのが罪、みたいな気になってしまうじゃないの。

「う・・・ん」
「電話するから。番号拒否るなよ」
「・・・わかった」
「よし。じゃ、気をつけて帰れよ」

亜幸さんの“呪縛”から解放された私は、そそくさとお店を後にした。
亜幸さんから逃げるのではなく、自分の気持ちから逃げるように。

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