ハッピーアワーは恋する時間
「・・・ごめんなさい。私・・・」
「なんでおまえが謝るんだよ。ほら・・」

ガクガク震えて体に力が入らないと分かっているのか。
私は亜幸さんに支えられながら、一歩ずつゆっくり歩いた。




「ここなら煙は来ないだろう。未散、ここに座って」

亜幸さんに促されるまま、私は芝生にペタンと座ると、樹に背をつけてフゥと息を吐いた。

「おまえ、火事に遭ったことあるのか」
「・・・未遂にね」

と言ったのを皮切りに、私は元凶となった林間学校での出来事を、亜幸さんに話した。

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