今日こそ絶対に自殺します。







ーーー会場の中では大勢の客が敷き詰められるようにして座っていた。



そして、ど真ん中にはライトに照らされる輝かしいリングがーーー








ウツボが席をとっているということで、私と豆腐ちゃんはウツボを探した。





「ーーーあ、いましたウツボさん!」


豆腐ちゃんがウツボを発見すると、私たちは急いでそこに駆け寄っていった。









「ーーーウツボさんっ!
お待たせしてすみませんでしたぁ!!」



ウツボの元に到着すると、豆腐ちゃんは汗をかきながらウツボに話しかけた。





しかしーーー




「クゥー…クゥー……」





こやつはなんと寝ていた。




「ちょ、ちょっと!ウツボ起きて…!」



私がウツボの肩を揺らすと、ウツボはうっすらと目を開けて、ゆっくりとあくびをした。




「フアァーー、
あ、おはようございます……チャンぴかさん」





おはようございます……じゃねーだろ!!


大事なお仲間の試合だろぅ!!!!


まあ寝坊した私も人のこと言えないけれど!!





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