今日こそ絶対に自殺します。
◇ 愉快な?仲間たち




◇ ◆ ◇




あれから何時間経っただろうかーーー



窓を見ると、もう外は真っ暗になっている。





「………」



私はベッドの上に横になってただただぐうたらとしていた。



どこかに行く気もなければ自殺する気もない。



アワビへの怨念がにがーく心にまとわりついてるだけ。



「………」





なんで私、入居しちゃったかなぁー…
(アワビに負けたからです。)







「ーーートントン!
チャンぴかー?起きてるー??」



ふと、扉の向こうからパピヨンの声が聞こえてきた。



「夕飯の支度できたよー!!
今日はチャンぴかの入居日ってことでめーっちゃ豪華!!ふぅー!!」





おい、いい加減気づけよ。


そっちとこっちの温度差に。




「ねぇーチャンぴかぁ??
ねぇねぇチャンぴか起きてる!?」



何回も何回もノックをしながらパピヨンは私に話しかけてける。


どんなに無視しても、それは止むことがない。





……ぅるっさいなぁー!!!



とうとうイライラが爆発し、私は立ち上がるとドアの方へ向かった。



そして勢いよくドアをーーーー





開けてしまったーーー





「なんなんですかさっきか…「ペタ」んんっ!」


「「ガサ」んんんっ!?」


「「グルグルーキュッ」んんんんんっ!?」


「「よいしょっと」んんんーー!!!」








ーーーそれは一瞬だった。




私がドアを開けた瞬間ーーー

私は口にガムテープを貼り付けられ、頭から袋を被せられ、縄のようなもので体をぐるぐる巻きされた上に誰かに持ち上げられたのだ。




拉致!?!?




「んーんんんー!(なんだこれー!?)」



身動きがとれない私はそのままどこかへ持ち運ばれてしまったーーー






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