自己中(元)彼の取扱書
何の為に、進学校の女子高に入学したと思ってんのよ!!


頭だって良くないのに、もう必死で勉強して、わざわざ”女子高”に入学したってのに・・・


あたしの努力が、水の泡じゃない!!


あたしの口から、盛大なため息が零れ落ちる。


どうせ、こうやってヤキモキしているのは、あたしだけ。


彼はもう、あたしのことなんて忘れているだろう。


だからこそ、彼から離れたかったんだ。


自分ばっかり、彼に振り回されるから・・・


2人で居るのに、切なくて、苦しい。


付き合っているのに、叶わない恋をして居るような気になった。


だから、あたしは彼の手を離したんだ。


そして彼から、逃げ出した。

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