サンドリヨンに憧れて
「あ・・でも、課長のおかげで・・私も・・仕事の鬼・・っていうか・・
仕事に没頭できてるっていうか・・・」

「女性が仕事に没頭って・・それもどうかなと思うけど・・・」

「今は仕事に没頭したいんです・・・」

「何か・・あったんか?」

「ないですよ・・」笑ってごまかした。

「でもその顔は・・ありそうやな・・」

「私の詮索なんてしてないでください。課長・・そろそろ帰らなくてもいいんですか?
待っている方がいるんじゃ・・・」

「そんな女・・おったら真っ直ぐ家に帰ってる・・」

「あ・・すいません・・」

「それより女性がこんな時間まで飲んでるほうがおかしいやろ・・・」

「私のこと誰も女として見ている人なんていませんから・・気にしないでください」

「じゃ・・俺がその1人になったろか?」

「は?またそんな冗談言って・・・」

「冗談でもないんやけどな・・・」

と課長と目があった時・・・心の中が一瞬熱くなった・・・。

「課長、口説くならもっといい女にしないと・・・」

「横山さんは・・十分ええ女やけどな・・・」

「お褒めの言葉ありがとうございます」と笑うしかなかった。

危ない・・・お酒の席だからリップサービスだろう・・・

課長が私なんか相手にするはずがない。

残りのカクテルを飲んで帰る準備を始めた。
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