恋、物語り
広くはないお風呂の中で
今日一日の出来事を思い出す。
初めての告白。
小林くんと話した内容。
彼の口が動く様。
私を見つめる彼の目。
「…好き」と言った彼の声……
彼の、声。
「きゃーーー!」
思い出して赤面し
思わず大声を上げてしまった。
どうしたの!?
と、驚いた顔をした姉が入って来て
「あ、ミユちゃんごめんね!なんでもない!」と謝った。
逆上せるほど湯船に浸かって
髪を乾かしてから自室へと戻った。