ありがとう。

事故後

だけどもう一人の自分が

ぐったり倒れてたのを見て

ああ。私、死んじゃったんだ。

そう思った時には

目の前にジュンは居なかった

あたり一面真っ白な世界。

かすかに

ジュンが私の名前を呼ぶ声が聞こえた。

私はたまらずジュンの名前を呼んだ

「ジュン!ジュン!」

って。

もう自分が死んだってわかってるのに

まだ死にたくないっていう気持ちが強くて

届かない想いを

届かない声を

必死に届けようとしてた

バカみたいって

笑って言って

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