誰よりも大切なひとだから。
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全員のお腹がだいぶ満たされた頃だ。
東先生は、完全に"出来上がった"。
缶ビール一本飲んだときにもうすでに、顔は赤かったが。
先生がそこまで酔いやすいとは知らなかった。
「お前らも飲めや」
差し出したのは、ノンアルコールビール。
ノンアルコールだから、炭酸と変わりはないけどね……。
高校二年生と言ってもまだまだ子供な私たちは、ビールに良く似たその匂いが苦手。
紙コップに注がれたその金の飲み物を全力で拒否する。
女子全員から突き放されたその紙コップを先生は今度は男子に回した。
女子からは拒否された飲み物だが、興味本位で男子が飲んだ。
それから、うえっと舌を出す。
「お前らはまだまだ子供だな」
ガハハと大口を開けて笑う東先生。