一途な彼と不器用彼女①


蒼依「陸が言うこともわかる。
残された奴の気も考えろって言うのもね。
ボソっ)だって今私がそういう状態だからね。
でも私は人の心臓をもらうほど生きようとは思わないから。
とりあえず今はこの子たちと過ごせるのがなによりも幸せだからね。」


やっぱり蒼依はそういうと思っていた。


でももう誰も死んでいくところを見たくないんだ...。


___...みたいにな...。


陸「まぁそうだよな。
でもまだ蒼依が生きている。
それだけで俺はいい。
それより少し俺の昔話を聞いてくれるか?」


俺は今このタイミングで言おうとしたかわかんね。


でも...。


蒼依「まぁ陸が話すならね。」


なぜか蒼依に聞いてほしかったんだ...。


陸「ありがと。
これから話すのは俺が中3の時の話だ。」


俺とあいつがいた時間を……。






─蒼依に知ってほしかったんだ……。





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