一途な彼と不器用彼女①


でも今の私は...


蒼依「まぁーね。
でも今少し傾いている。
それに最近死ぬの怖くなるときがある。
死んだら蒼兎や優依の成長過程が見れない。
そう思うとやっぱりどっちがいいのか迷うときがある。」


どっちか悩んでいる。


もしかりに移植するとしても日本では何ヵ月も何年も臓器提供者が見つからない場合があるため、アメリカに行って移植する事になる。


そうなると疾風や優依たちに会えなくなる。


そしてアメリカにいる時間は最低でも一年はかかる。


だから私は悩んでいる。


もちろん啓は私が移植したい場合はすぐにでもアメリカの有名な医者に連絡するって言っている。


つまり私自身ってことね。


陸「ああ、死にたくない気持ちもわからなくはない。
だが後悔だけはすんなよ?」


後悔だけはね。


蒼依「うん。ありがと。
心配してくれて。」


陸「当たり前だろ。
お前は俺の好きなやつだからな。」


ドキッ...。


カアッ...。


あーなんでこんなにサラッと言えるのかしら。


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