一途な彼と不器用彼女①

*蒼依side*


蒼依「話ってなに？唯斗君。」


私は結局学校の前のカフェにて唯斗君と話をしている。


それにしても唯斗君本当に優兎斗にそっくりでビックリ。


最初本人かと思ったから。


まぁ、この話は置いといて。


とりあえず今日呼ばれた意味をわからなきゃね。


唯斗「さっそく本題に入るな。
まず最近優兎斗の部屋を整理してた。
そしてアルバムのページの間にこれが...。」


そういいながら封筒を机の上にだした唯斗君。


その封筒は白い封筒で“蒼依へ”って書かれていた。


誰からの手紙かはもうわかる。


この字体と言いアルバムのページの間から出てきたといい...この手紙は優兎斗からだ...。


唯斗「あとこれも」


そういうと唯斗君は手提げの中から長細い箱を取り出した。


蒼依「これは？」


唯斗「これは蒼依の誕生日プレゼントだと思う。
優兎斗の性格だ、前もって買ってたんだろう。
まぁ結果的には自分の手では渡せなかったんだけどな。」


ふふ...そっか優兎斗はちゃんと覚えてたんだ...。


私の誕生日...。


当たり前だよね、だって私の誕生日は私のお母さんの命日だもの。


その日は私が一人にならないように一緒に祝ってくれる予定だったのかな。


でも結果的には祝えなかったけど。


私はとりあえず優兎斗からの手紙に手をだした。


そして封筒の中の便箋を見るとたくさんの優兎斗の字体が並んでいた。



ほんと...几帳面な性格は変わってないのね...。



私はそう思いながら一行目の文から読み始めた。