一途な彼と不器用彼女①




戒「もーなんか話すのめんどいな。
お前が来るような場所じゃねーんだよ。
なんならいっそこの屋上から飛び降りて死ねばいいんじゃね?
誰もお前が死んでも悲しまねーし。
さっさと死ねばいいじゃん。」



………ッッ!?


"死ねばいい"って今言ったよね。


死ねばいい、ね。


私は今は優依達がいるから死ねないけど。


もうすぐすれば…なんて。



陸「一生俺らに話しかけるな。
俺らに近づいてくるな。」



ふふ、みんなまんまと騙されてる。


本当に笑っちゃうよね?


バカだよね、ほんと。


外見しかみないから。



蒼依「なんでぇ~?
蒼依ぃ~こんなにぃ~可愛いんだよぉ~?
胸もいっぱいあるんだよ〜!
別にぃ~?一日だけでもぉ~いいじゃぁ~ん!
ねぇ~?いいでしょぉ~?夏々ちゃん~?
ねぇ~ねぇ~」



私が頑張って媚売っているときに限って電話がなる。


人によっては怒るだけじゃ済まないかも。


ってか聞きなれた音楽だよね?



蒼依「ん?誰のぉ~?
って蒼依だぁ~!
ちょっとごめんねぇ~?」



携帯を開けると"保育園"の電話番号だった。


あれ?今日昼までじゃないよね。


じゃあなんだろ。


もしかして風邪引いたのかな?



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