一途な彼と不器用彼女①


まぁ私に医学の事を言われてもわからないし。


この中でわかるのは啓だけだろうしね。


まぁ専門だしね?


あ、そういや私昨日の9時頃からなんにも食べてない。


いや、今まで気づかなかったけどそういや絶食中だったんだ。


まぁお腹空かないし別にいいんだけど。


ジェ「〈───と言うような流れで手術を行います。
手術時間は早くて5時間はかかると思います。
他お尋ねする事はありませんか?〉」


(ジェとはジェームズの事です。)


へぇー5時間もかかるんだね。


まぁ5時間ずっと寝れる事なんてないし最近睡眠不足だったからいい機会かもね。


啓「〈こちらからはもうなにもお尋ねする事はございません。〉」


マ「〈では紺野様まもなく手術を行いますのでこちらの衣装に着替えてもらってもよろしいでしょうか?〉」


蒼依「〈わかりました。〉
じゃあ疾風たちは一旦外に出て。」


啓「えー俺蒼依ちゃんのお着替えシー...「さっさと出てけ。」...わ、わかったから怒るなよ...。」


いや、怒るなって言われても変なこと言い出すやつが悪いんだよ。


こいつはやっぱり偉いやつじゃない。


こいつはただの変態だ、うん。


マ「〈ではまた5分後にこちらに来ます。
では私たちは一旦失礼します。〉」


そういいながら出ていく3人の医者。


そっか今から手術なんだ...。


.......................


蒼依「んで、お前らさっさと出ろよ。」


あ、ついつい殺気が出てしまった。


ってさっきも出てたんだけどね。


疾風「わ、わかった。
今いくからな!
終わったら声かけてくれよ?
俺ら病室の外にいるから。」


そういいながら出ていく疾風たち。


疾風そんなにビビらなくてもいいのに。


それに急がなくてもね?


まぁとりあえず着替えますか。


さっきから言ってるけどやっぱり移植する実感がわかない。


まず移植って一回では終わらないよね?


2~3回ぐらいは手術やらなきゃいけない気がする。


まぁこれからゆっくり移植すればいいんだけど。


とりあえず移植後に感染や脳障害等といった合併症が起きなきゃいいけど。


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