〔完〕俺様な君に恋をして。
でも、龍介に抱きしめられて動けなかった。



「悪い。調子乗るな、なんて嘘だから。夏鈴は調子に乗っても大丈夫なぐらい可愛いから。メイクも服も、すっげぇ似合ってる。」



一気に褒められて真っ赤になる私。



ぎゅーっと私を抱きしめる龍介に向き直り、私は聞いた。



「私のこと、好き?」



「当たり前だろ。今すぐにでも結婚したいぐらい好き。いや、愛してる。」



私は、好きってだけで十分だった。



でも、龍介は私の十分をこえてくる。
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