痛々しくて痛い
はっきりいって事前に用意していた話題(今回の場合はクラス会について)なんてあっさりと意識の外へと放り投げられてしまう。


あっちからもその件について聞かれる事はなかったし。


だからお互いにクラス会に出席するか否かは把握していない。


しっかし俺、ある意味アスリートな毎日を過ごしてるよな。


小さなボケも見逃さないとっさの反射神経や瞬発力、尋常じゃない笑いの発作で鍛えられた肺活量と腹筋。


現役でバスケやってた頃よりハードなトレーニングをこなしてんじゃなかろうかと思う。


ただ、そんな綿貫の真の姿を、陣内にはまだ報告してはいなかった。


あの独特の空気感を言葉で説明するのは中々難しい。


実際に接してみないとピンとこないだろうし。


だから綿貫のお笑いスキルが異常に発達している件については、無理して伝えなくても良いかな、と考えている。


「…とにかく、慣れない業務でてんてこ舞いで、それどころじゃなかったんだって。綿貫もそうだろうし」


そんな訳でその事には触れずに適当に誤魔化した。


「今、急に疑問に思ったんだよ。幹事のお前なら知ってるんじゃないかなーと思ってさ」

「…いや。女子の方は吉田に任せてるから現時点では分かんねーよ」


口の中の餃子を飲み込んでから陣内は口を開いた。


「全体的な返信率はメールで知らせてもらったけど、個人名まで具体的に聞いた訳じゃねーし」
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