Assassins
夜通し走り続け、長距離トラックは、空が微かに白み始める頃に都内に入る。

首都高速道路に入り、11号台場線へ。

レインボーブリッジに差し掛かる頃だった。

「お」

荷台の幌から顔を覗かせていた松岡は、二台のバイクが走っているのを見つける。

GSX1300Rハヤブサ。

時速312キロの性能を発揮し、20世紀最速の市販バイクとして知られる。

「流石都内は、いいバイク走ってんなぁ」

同じバイク乗りとして、羨望の眼差しを送る松岡。

何より気に入ったのは、その二台のバイク…白と黒のボディカラーのハヤブサを駆るのが、若い娘であった事だ。

チューブトップ、ミニスカート、膝より上まで隠せるブーツという揃いの出で立ちの、フルフェイスヘルメットを被った女性ライダーが、それぞれ二人乗りでバイクを走らせている。

四人とも、抜群のプロポーションの女性だった。

< 222 / 360 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop