Assassins
数人がかりで拘束され、パトカーに乗せられる三人。

亮二がパトカーに押し込まれる寸前。

「雪村 亮二」

倉本が声をかけた。

「夢追子さんから、お前の境遇については聞いている」

「……」

亮二は表情一つ変えなかった。

「お前の不幸な身の上には同情する…しかし、復讐は何も生まない。復讐は連鎖して、新たな復讐を生むだけだ」

「……」

倉本の言葉を、亮二は嘲笑う。

「知った風な口を利くな…俺には復讐しかない…その為だけに、俺は暗殺者という道を選んだんだ…逮捕されても、刑務所にぶち込まれても、死刑宣告されても、俺は復讐を諦めない」

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