Assassins
「罠という可能性は?」

亮二は冷静にこの好機を分析していた。

話が上手過ぎる。

ここまで順調に復讐を果たしてきた亮二の前に訪れた、一網打尽のチャンス。

これを罠と見ずしてどう見るか。

バッドカンパニーの生き残りの連中が、暗殺者を誘き出して抹殺する為の作戦と考えるのが妥当だろう。

「いい暗殺者になって来たな、お前」

松岡は薄く笑う。

「誉められてるように聞こえませんがね」

表情一つ変えずに亮二は言った。

「勿論罠だ。日米合同演習の場に、一介の暗殺者が復讐目的でノコノコ顔を出す…日米両軍を敵に回して蜂の巣にされに行くようなもんだ。小野寺やマクスウェルはそれを狙っているんだろう。で…」

身を乗り出す松岡。

「どうすんだ?」

「……行きますよ、無論」

亮二は静かに言った。

「復讐こそが俺の生きている目的だ」

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