Assassins
亮二はそのまま、教会で夜を迎える。

組織の見立て通り、まさか暗殺者が教会をアジトとし、牧師が暗殺者を匿うとは考えなかったのか。

この町にも警察官の捜査は及んだが、聞き込みまで来る事はなかった。

教会の中から、捜索する警察官の姿を見るのみ。

亮二に何の危険も及ばない以上、ここは彼にとって安住の地と言えた。

「ここにいれば何の心配もない。安心して寝泊まりもできるし、食事も提供しましょう。何といってもここは、神の思し召しがありますからね」

微笑みを湛える牧師。

味方ではあるものの、亮二にはその微笑みが作り笑いに思えてならない。

「どうですか雪村さん。貴方もこのまま、ここで神の使徒として一生仕える気はありませんか?」

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