最悪Lover
そう思いながら歩いていると、さっきの女の子が泣きながら、私を追い越し、走っていった。


また・・・ふった。



クルリと振り返ると、バツの悪そうな大和の顔。


「可愛い子だったのに、ふったんだ?」


「ん・・・」


そして、再び肩を並べて歩き出す。


「大和、彼女作んないの?モテんのに」



この質問には、大概『柔道が大事』が返ってくるが・・・



「俺、好きな子いるし・・・」


んっ・・・?


好きな子いるし?

< 30 / 122 >

この作品をシェア

pagetop