誘惑したくなる上司の条件
「君は…」
「はい、先日部下の失態でお詫びをさせていただきました、真島です。」
「…課長?」
「うちの部下がお世話になっていますが、まだまだ若輩者ですので、社長様に不愉快な思いをさせていないか、来ました。」
「うん。座りなさい。」
社長に促され、課長は私の隣に腰を下ろし、数枚の資料をテーブルに並べた。
「それは?」
「紹介したい商品の、性質について詳しく書いてあります。」
「商品の説明は君の部下から聞いたばかりだ。」
「そうですよね、ですが…」
そう言って課長は私が書き出した資料とは違って商品の特徴を簡潔に、かつ分かりやすくした資料を社長に渡し
なぜ、その商品がこの会社にとって1番なのかを説明した。
それはものの10分くらいの時間だったが、社長の表情は私の時と違って穏やかに頷きながら聞いている。