【続】私が最後に盗んだもの。



「でも、よかった。」



「よかった?」



「龍が私のことを



海鈴


って、呼んでくれたのは夢だったのかと思ってた。



でも、今も海鈴って、呼んでもらえてるから」



「俺も思った。



海鈴が俺を好きだなんて言ってくれたの


ほんとに現実か分からなかった。」



「…龍…す……「ダーーっ!」



俺は海鈴の言葉を遮る。



「その言葉は俺が言う。


海鈴、



俺、お前のこと好きだ。


俺と付き合ってください。」




「はい。


私も龍の事が好きですっ!」



ーギュッー



俺は彼女を強く抱きしめる。
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