幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)
side/玲音


「あの…如月先輩、ほっぺ冷やしますか?」


「大丈夫。慣れてるから」


マネージャーがおずおずと差し出した氷を首をふって断った。


「お前、また吉川さんにちょっかい出して殴られたの?懲りねえな、ホント」


「いい反応するからね~、りりちゃん♪」


「お前、吉川さんのこと可愛くてたまんないんだな。
わざと吉川さんのこと怒らせるようなことばっかりしてるもんな」


「だね~♪」



ジャージに着替えてアップを始めると、1年の渡辺が会話に加わってきた。




「たしかに如月先輩の彼女さん、めっちゃ可愛いッスよね。

俺、すげえタイプ。

入学式で見かけてヤベえってまじで思いましたもん。

ちっこくて可愛いのに強いっていうのも、たまんないっすよね。


俺、如月先輩の彼女じゃなかったらガチで狙ってたかも。

俺の友達にもファン多いっすよ」


しゃがんで靴ひもを結びながらそう言って笑った渡辺の頭に、

スパイクを履いた足を乗せた。




「たしかに、りりちゃん可愛いよね♪

でもさ、渡辺。

お前、今後りり花の視界に入ったら処刑な。

一晩中ゴールに逆さ吊りにしてやるから。

お前の友達にも言っておけよ?」



「さーせんしたっ!!!」




土下座した渡辺の頭をコツンとたたくとマネージャーに呼ばれた。


< 47 / 203 >

この作品をシェア

pagetop