幼なじみの溺愛が危険すぎる。(後編)
side/りり花


バス停に向かうため、グラウンド沿いを歩いていると、フェンス越しにサッカー部を見学している女の子たちの甲高い声がいつになく賑やかに聞こえてきた。


「ムカツク!なんであの子、如月先輩のジャージ着てるの?!」


「本当だ!信じられないっ!」


「あの子、如月先輩目当てでサッカー部入部したって有名だよね」


「だからって、あんなに堂々と先輩のジャージ着るなんておかしくない?!」


“如月”の刺繍がされたジャージを着ている1年生の女の子をチラリと見て肩をすくめた。




相変わらずモテてるなぁ……

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