美人モデルは最強姫⁉︎
「おい、お前。俺の女に何してんだよ」


私の背後から誰かの声がした。


「翔⁉︎」


「⁉︎誰だよお前。今は俺が指名中だぜ?」


こいつ…銀龍の総長だってこと知らないの⁉︎


とんだアホ野郎がいたもんだよね。


よく今までこの学校で生活できてたな…


「指名してなくても元々こいつは俺のもんなんだよ」


翔の殺気が放たれる。


「ひぃぃ!失礼しましたー!」


殺気に怯んだお客さんはどこかへ走り去ってしまった。


あーあ、せっかくの金づるが…


「…ありがと。でもお客さん帰して良かったのかなぁ?」


売上大事なんだけど…


とは思いつつ、正直いいきみ。


本音は私も一発殴ってやりたかった。


「なもん知るか」


翔は少しイラついているみたい。


まだクレープのこと怒ってんの?


帰ってきたからてっきり吹っ切れたと思ってたのに。


「ていうか、俺の女って?私翔のものになった覚えないけど…」


「1番手っ取り早い方法で追い払ったんだよ」


「そっか」

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