みんなの冷蔵庫(仮)2
なんだか後ろめたい気持ちになり、謝ろうかとゆっくり運転席を振り返る。

京極は右手をハンドルに乗せていて。

左手首は上を向き、広げた手の平に指が――

京極の長い指が

なんかこう……

ちょうど見えないリンゴか何かを持ったかのように、こう……

空気を握るというか。

そしてその指が軽く閉じたり開いたりして動いている


もしその動きに擬音をつけるのなら


ムニュムニュ

だ。
< 117 / 354 >

この作品をシェア

pagetop