【流れ修正しつつ更新】流れる華は雪のごとく
「何よ美喜。何で笑ってるの」
「いいえ?良かったわ、学校で上手くやれてるみたいで。まあ朱雀と水鳥がいたら大丈夫かとは思ってたけど」
「大丈夫じゃないよー。最初ほんとに女の子の友達いなくて困った。話しかけづらいって言われるし」
「ああ分かるわ」
「そこは分からないでよ…。ていうか真っ先に話しかけてきたの美喜じゃない」
「そういえばそうね。でもあたしは人間じゃないし」
何それ、と露李は唇を尖らせる。
その様子に海松が微笑み、遠い目をした。
「学校ですか。あまり縁がない場所ですねえ」
「え。でも私によく勉強教えてくれるよね?学校に行けない間」
人々に記憶操作が働いているときは学校に行けないので、露李や守護者たちは自分で勉強を進めている。
教科書を見て分からないところは海松に聞いたり、水無月に教えてもらったりしていた。
「高卒資格はあるんですよ。お仕事の方を優先したかったので行かなかっただけで」
特に気にしているような素振りはなかったが、露李はまた眉を下げた。
その仕草に海松は小さく笑う。
「私がお仕事をしたかったんです。幼馴染みたちが頭領として頑張っていなさるのを助けたくて。だからあまり気にしないでください」
どこまでも負い目を感じてしまうのは癖のようなものだった。
海松の意志も踏みにじることになるので素直に頷いておく。