外の世界を知らない巫女
第一話 巫女の誕生
ここは、セフィラド王国。セフィラド王国の城では、何か騒がしかった。それは、セフィラド王国の妃様、ラフィス様が妊娠をされるからだった。

「大丈夫かの~。」

「大丈夫ですよ。父上。」

この、不安そうな顔をしているのは、この国の国王、バーフェン・セフィラド国王様で、隣にいらっしゃるのは、第一王子クラフト様でまだ20にして、国王を支えている。

「ラフィス様もう少しです。頑張ってください。」

「わかったわ。頑張って私の子。」

「生まれましたよ。」

「ウギャア、ウギャア、ウギャア。」 
 
「元気な女の子ですよ。」

「よう頑張ったな。ラフィスよ。」

「ええ。ばば様。」

「!!」

「どうしたの?」

「この女の子は、巫女様ですぞ。ラフィス」

「えっ?」

「この子は、巫女様じゃよ。」

「巫女!じゃあ私……」

「そうじゃの、しばらくは安静じゃ。体の魔力が全部この子に行っておるからの」

「ありがとう。ばば様。」

ラフィスは、3日くらい寝ていた。気づくと、心配そうに覗く国王の姿があった。そして、まだ、メイド見習いのマリアが体を拭くため、入ってきた。

「失礼します。」

「いつも、悪いな。マリア。」

「そんな、これも役目ですから。国王様は外に出てください。」

「マリア。ありがとう。」

「王妃様。そんな、めっそうもございません。」

「マリア。あなたに頼みがあるの」

「なんですか?」

「巫女である娘のお世話係りを頼みたいの。」

「私がですか!」

「ええ。お願いできるかしら?」

「はい。おまかせください。」

「ありがとう。明日からお願いね。」

巫女のお世話係りは、マリアに決まりメイド長が心配そうにする中、マリアは張り切っていた。その夜、巫女の名前が決まった。その名は
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