青い蝶

「あぁ! そういえば、何処かから木刀が飛んできたような気がするで!」



ロイじゃない、銀髪の男の子が思い出したように口に出した

そして、文矢を送った方の少女がビクっと肩を動かす。
意味は気づいただけの美里には分からなかった



「なので、イオリから貰った薬を使えば・・・」


まだらはそう言いながら、止血の用意をしながら慎重に木刀を引き抜き。
狼の手当てをしていく


「よし!」


そう言った時には、包帯までしっかり巻いて処置してあった
すると。狼は気がついて、皆に見向きもせず。森の中へ帰っていった


「意外とすぐに終わったね・・・」


美里は、ガクッと肩を落として、落胆して言った


「やめろ。悲しくなる・・」


陽介も同様に落胆して言った
< 254 / 300 >

この作品をシェア

pagetop