青い蝶

そして、旅立ち―――



「最近楽しいことが無いなぁー、あぁ~詰まんない!」


部活帰りの空に八つ当たりして周りによく聞こえる位の声で叫んだ。


そしたら。
いきなり目の前にまた青い蝶々が現れて、どこからか声がした



『〝蝶〟の意味は 〝旅立ちの印〟。〝変わる前兆〟』




女性の声がした



「……えっ!? 誰?」



声を上げたその時、急に目の前が光った。
明るすぎる光に目がくらみ、ひとまず目を閉じる


『そして、〝蝶〟は彼方を〝運命〟へ導く・・・』


また声がした。恐る恐るゆっくり目を開ける。


「?! どこ? ここ。」


わたしが居たのは。
自分の身長をはるかに超える大きな門の前だった
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