青い蝶
『ここは、克遂通(こくずいとく)の門
〝始まり〟と〝終わり〟を示す門・・・
〝蝶〟が彼方をここへ導いたのですよ。』
不審に思い、周りを見渡しても何も見えない。
ていうか真っ暗だ。少し不気味で足がすくむ
「さっきから誰なの? ここへ導いたって?」
届いてるかは分からないけど、辺りに向かって叫んでみる
『いずれ分かります。いや、この門をくぐらなければ分かりませんね。』
「・・・。」
目の前にある、大きな門に目を向けた。
まだ真新しい感じがするのに、どこか古代なイメージをかもちだしていた