あたし、『魔女』として魔界に召喚されちゃったんですが。[2]


この熱い意思を伝えるべく、じっとクレアの瞳を見つめる。

数秒間見つめあっただろうか、クレアは小さく身動ぎをした。


「っ……わかり、ました」

「きゃー! ありがとう! クレア大好きー!」


 あたしは嬉しさのあまり、勢いよくクレアに抱き着いた。

小麦色の髪がふわふわで気持ちいいよぉ。

あたしよりも頭ひとつぶん小さいから、抱きつくのにちょうどいい大きさ!


「……クレア、無自覚にやられたな」

「なにか言った? シュガー」

「なにも」


 こうして、あたしはクレアを仲間に入れることに成功した。



 【使い魔行方不明事件】


 パーティ 魔女 まお 

      使い魔 シュガー

      侍女 クコ

      魔術師 クレア

      使い魔 ショウ


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