天使が舞い降りたら…。


これでは、キャサリンちゃんは天使の優子さんに戻れない。


なんだか私もちょっと責任を感じてしまう。


思い出しの薬があれば優子さんに戻れるって言っていた。


そう言えば、大島さんまだ帰って来てないな。


まさか本当に乱気流に巻き込まれて帰って来れないんじゃあ。


大島さんが私の告白までに帰って来なかったら。


私も彩香と同じくフラれるんだよね…。


誰も幸せになれない、バッドエンド…。


初めて見た時は何だこいつは、って思ったけど、居なくなると分かる大切な存在。


もっと大切にしとけばよかった…。


大きくなる心細い気持ち。


もう伝道師のイチロウさんでさえ、傍に居て欲しいと思うよ…。



「彩香~、俊君の事がぁ~。」



モジモジ。


それにしても。


イラつく喋り方なんとかならないかな。



「す~き~な~の~。」



ついに言いやがった。


で。


どうなる?


どうなるの、キャサリンちゃん?


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