Knights of the Round
壮大なる計画
好々爺然とした表情から。

「案外ばれないものだな」

マーリンは薄笑みを浮かべた表情に変わった。

「滑稽だったぞ騎士王。ずっと傍らで、苦悩、怒り、悲哀、全て楽しませてもらった。貴様だけではない。円卓の騎士達、王妃、そしてモルドレッドも含めてな」

「馬鹿な…」

パーシヴァルが愕然とする。

「マーリン殿、貴方は…貴方は陛下の御父上…先代王ペンドラゴン様の代から、キャメロットの王族にお仕えしてきた宮廷魔導士ではないのですか?」

「そうだが…それが何か?」

怪訝な顔をして、マーリンはパーシヴァルを見た。

「何かではなかろう!」

ケイが叫ぶ。

「二代に亘って仕えてきた陛下の一族に、仇なす行為だと思わないのかっ?」

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