最強ヤンキーとおてんば美少女
「じゃあ、またね」



「うん、バイバイ!」



そう言って、奈穂は帰って行った



私も帰ろう…



「姫歌!」



「矢島」



「途中まで一緒に帰ろう」



「うん…」



そっか、矢島がいたんだ



忘れてたわ



「今、俺がいたこと忘れてただろ」



「えっ?!そんなことないよ〜?」



「目が泳いでる」



「くそ…バレたか」



「やっぱり忘れてたのかよ」



なんて言いながら矢島と学校を出た



「姫歌、最近ストーカーはどうなの?」



「まだつけられてるよ。たぶん、今も」



「え?!まじ?」



「うん、出るときいたし」



「お前、俺と分かれてから1人だろ?大丈夫かよ」



「大丈夫、大丈夫。なにかあったら走って帰るし」



「でも、心配だから送ってくよ」



「けど、矢島用事とかあるんじゃないの?」



「俺はないよ」



「そうなんだ…」



「だから、送ってくよ」



「あ、ありがとう…」



矢島と2人で帰るなんて初めてだな…



「なあ、姫歌。心当たりないの?」



「ストーカーのこと?」



「うん」



「誰かに付けられる覚えなんてないけどなぁ…」



「なにか変わったこととかなかったの?」

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