最強ヤンキーとおてんば美少女
ほら、出た!



笑顔だけど目が笑ってない!



奏くん、たまにこれが出るのよね〜



1ヶ月も一緒にいるとこんなにも本性が見えてくるのか…



まあ、でも普段の奏くんの笑顔は1番の癒し…



バシッ



「いたっ!」



今なにか後ろから飛んできたような…



そう思って下を見てみると、くしゃくしゃに丸められた紙が落ちていた



なにこれ?



その紙を拾って開いてみると…



「うわー…」



「姫歌、どうした?」



「これあげるわ〜」



「は?」



「蓮と奏くんへのラブレターみたい」



私がそう言って紙を渡すとそこに書いてあった字を見て2人は目を見開いた



「姫歌ちゃん、これ…」



「ラブレターでしょ?あ、別に私はこんなの中学のときは散々されたから大丈夫だからね。こんなくだらないことで心折れたりしないから」



「姫歌ちゃん…」



「え、ちょっと奏くん!そんな悲しそうな顔しないでよ??私は大丈夫だよ?」



奏くんを安心させたくて微笑んでも悲しそうな顔のままだった



その時、後ろからクスクスと笑う声が聞こえた



振り向いて見ると、この前私に耳元で蓮と奏に近づくなとか言ってきた人たちだった



はぁ…よく懲りないね…



こんなことしても意味ないってわからないのかな?

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