最強ヤンキーとおてんば美少女
呆れていると突然、蓮がその人たちの前に行った



「え?蓮?」



「これやったのお前ら?」



「嫌だな、蓮くん…私たちそんなことしてないよ?」



鬼の顔した蓮が明らかに紙を投げたであろう女の子たちに聞くとこの学園で1番か2番に入るくらいの可愛い子がそう言った



上目遣いで…



絶対狙ってるじゃん…



あの子の名前って確か…上原美鈴(うえはら みすず)…



小さくて可愛くて男に人気らしい



性格は最悪だけどね…



「じゃあ、なんでさっき姫歌のほうみてクスクス笑ってたの?」



「それは…」



蓮気づいてたんだ…



「答えられないってことはお前らがやったってこと?」



「……………」



「なめたことしてんじゃねーよ。今度姫歌になにかしたらただじゃ済まねーから。覚えとけよ」



そう言って蓮は席に座った



「蓮くんは絶対渡さないんだから…」



後ろで上原さんがそうつぶやいているのを私は気づかないふりをした
















キーンコーンカーンコーンーーー



「姫歌ちゃん」



4時間目のチャイムが鳴るのと同時に奏くんが弁当を持って席を立った



「ん?どこか行くの?」



「今から委員会の集まりなんだ」



「あ、そっか。体育委員、呼ばれてたもんね」

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